『アーバンスケルトン方式等による都市再生技術に関する研究』

課題の概要

中心市街地を活性化するための空間整備手法としてアーバンスケルトン方式の建設技術及び所有制度を研究開発していきます。
スケルトン・インフィル住宅という考え方があり、スケルトンは骨組み(構造躯体)、インフィルは中身(内装・設備等)の意味を表します。骨組みを維持したまま、住まい手のライフスタイルに合わせて内装・設備等を変更できるようにするものです。骨組みは100年以上の長期耐用性を持たせることで良質な集合住宅が形成できます。
「アーバンスケルトン」は、これを都市レベルに応用したもので、スケルトンにあたる人工地盤や建物スケルトンの上に必要な住宅や構造物を段階的に建てていくというものです。アーバンスケルトンとは、準公共財として長期耐用性をもつ構造物で「都市の骨格となる建築物」という意味です。
時代の情勢変化に応じた都市空間の利用が可能となり、既成市街地の再生に活用できる技術として期待されています。
国土交通省では、以下の課題について平成14年度から平成16年度にかけて研究していく計画です。
<研究課題>
1. アーバンスケルトン方式の建設技術及び所有制度の研究
① 人工地盤及び2次構築物の計画技術
② 用途転換改築技術の開発
③ インフィルの建設・所有・融資・流通に関する社会システムの開発
④ 社会資本(公共空間)と建築複合化技術の研究

2.新たな市街地再生手法
(1) 再開発事業モデルの開発
・ 段階的建設方式の検討
・ 公的支援方策の検討
(2) 複合的投資手法の開発
・ 民間投資手法の検討(PFI、証券化、出資)
・ 高齢地権者の資産活用
当協会では、これらの課題のうち、1.①~③ を受託し、研究を進めてまいります。

研究成果

以上の研究により、次の3項目について成果が取りまとめられました。
1)アーバンスケルトンから分離した二次構造物(インフィル)の整備・流通方法
2)アーバンスケルトンと二次構造物(インフィル)を分離した整備を可能とする建築確認・検査制度の仕組み
3)アーバンスケルトン及び二次構造物(インフィル)に係る所有・利用・管理方法

これらの内容について、次のように研究成果の発表会が開催されました。
 
スケルトン・インフィル方式の発展による新たな都市・住まいづくり
~アーバンスケルトン方式による都市の再生技術~
プログラム
1)アーバンスケルトン方式の必要性と可能性 小林秀樹(千葉大学)   
2)SIを分離による建築整備・利用のための仕組み 藤本秀一(建築研究所)  
3)既存ストック活用の課題とSIへの期待 近角真一(集工舎)
4)人工地盤型アーバンスケルトンへの応用 米野史健(国土技術政策総合研究所)   
5)アーバンスケルトン方式の法学的観点からの検討 鎌野邦樹(千葉大学) 
6)社会資産建築としてのアーバンスケルトン 荒城 隆(鹿島建設)
・開催日: 平成18年3月13日(月)13:30~16:00
・場 所: 住宅金融公庫 すまい・るホール
・主 催: 国土技術政策総合研究所
(運 営: 社団法人新都市ハウジング協会)
    当日配布の資料:
○「住まいの質を高める新しい賃貸住宅」        
○「スケルトン・インフィル分離による建築の段階的な整備・利用のための仕組みづくり」