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CFT造普及事業

CFT造に係る協会の役割

CFT(Concrete-Filled Steel Tube:コンクリート充填鋼管)造は、円形または角形鋼管にコンクリートを充填した柱に鉄骨造梁等を組み合わせた構造のことです。鋼管にコンクリートを充填することにより、それぞれの材料が持っている特性以上の相乗効果を発揮します。鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、鉄骨造(S造)に続く第4の構造として注目されています。
当協会では、当初、「CFT(充填型鋼管コンクリート)柱を用いた建築物」の旧建築基準法第38条大臣認定を取得し、平成8年11月から、構造設計・耐火設計・施工計画について審査し、CFT造の普及に努めてきましたが、平成14年5月の国土交通省告示によりCFT造が一般化され、原則、大臣認定の取得なしで実施できるようになりました。
そこで、当協会では、平成14年9月に、CFT造の実施に際して必要となる「コンクリート充填鋼管(CFT)造技術基準・同解説」、「コンクリート充填鋼管(CFT)造技術基準・同解説の運用及び計算例等」を関連機関とともに編集・発行し、その中に、当協会が旧大臣認定等において蓄積したノウハウ及びデータを基に協会としての独自の施工技術制度を盛り込んだ「CFT造技術指針・同解説」をまとめました。また、平成16年3月には「無耐火被覆CFT造柱を用いた建築物における構造方法」の大臣認定を取得し、「CFT造耐火設計指針」を発行しました。
現在、当協会では、CFT造普及委員会の下に小委員会や部会を組織し、これらの基準・指針に基づいたCFT造の普及・技術指導・研究開発事業を展開しています。さらに、「CFT造建物の施工実績調査」を毎年実施し、平成8年度からの普及状況の把握に努めるとともに、平成12年度には「CFT構造賞」を創設し、優れたCFT造建物を表彰することで、CFT造技術の健全な普及・発展を図っています。

CFT造普及委員会

当協会では、CFT造普及委員会の下に4つの部会と3つの小委員会を組織し、CFT造の普及・技術指導・研究開発事業を展開しています。

CFT造適合部会

「CFT造技術指針・同解説」に基づき設計されたCFT造柱及び関連部位について、「CFT造指針適合技術指導」を実施しています。

CFT造耐火設計部会

「CFT造耐火設計指針」に基づき設計されたCFT造柱及び関連部位について、「CFT造耐火設計技術指導」を実施するとともに、「CFT造耐火設計指針使用許諾」にも対応しています。
また、「CFT造耐火設計指針」及びその関連技術資料の整備を図っています。

CFT造施工部会

「CFT造技術指針・同解説」に基づき作成された施工計画書について、「CFT造施工計画技術指導」を実施するとともに、当協会が認定した「CFT造施工管理技術者」の更新講習及び当協会が定めた「CFT造施工技術ランク制度」の運用も実施しています。
また、「CFT造技術指針・同解説」の施工関連項目及びその関連技術資料の整備を図っています。

CFT造施工管理技術者制度部会

当協会が定めた「CFT造施工管理技術者制度」に基づき、「CFT造施工管理技術者」の認定試験を実施しています。

技術普及小委員会

中堅建設業者等に対する「施工技術ランク」に応じた「CFT造施工技術習得指導」を実施しています。

CFT造技術基準等小委員会

「CFT造技術基準・同解説」、「CFT造技術指針・同解説」の構造設計関連項目及びその関連技術資料の整備を図っています。

CFT造研究開発小委員会

CFT造に係る研究開発を実施し、「CFT造技術指針・同解説」、「CFT造耐火設計指針」等への展開を図っています。
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