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CFT構造賞

2021年度 CFT構造賞

横浜市役所
  • 撮影:小川重雄写真事務所    
  • 撮影:小川重雄写真事務所
  • 撮影:小川重雄写真事務所
  • 撮影:ZOOM/淺川敏

建築場所:神奈川県横浜市中区本町6丁目
建築用途:市庁舎(事務所)、集会場、物販店舗、飲食店舗、駐車場
階 数:地下2階、地上32階、塔屋2階
建築面積: 約7,941 ㎡ 延床面積:約142,582 ㎡
軒  高: 155.4 m
主体構造:
 地下  柱:CFT造(充填コンクリートFc60~100)、
      (一部 鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
         梁:鉄骨造、(一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
 地上  柱:CFT造(充填コンクリートFc36~100)
           梁:鉄骨造
基礎 場所打ちコンクリート杭、場所打ち鋼管コンクリート杭、既製杭
  (一部に杭頭CFT接合工法を採用(充填コンクリートFc60~100))
構造形式 地上3階床下に専用免震層を配した中間免震構造+制振構造
建築主:横浜市
設計者:(株)竹中工務店、(株)槇総合計画事務所
施工者:竹中・西松建設共同企業体
選考理由:
(意匠)市民に開かれた市庁舎実現のため、高層の行政棟、中層の議会棟、多様な活動を創出するアトリウムを設け、
    明快な計画としている。外装デザインでは、外気循環方式ダブルスキンと自然換気を両立する
    カーテンウォールを開発。DHC熱源整備、地中熱利用、クラウドBEMSなどの取り組みより、
    高い環境性能を実現。
(構造)超高層中間層免震建物。最上階までCFT柱を採用。免震層上下階のコア部分を中心にブレースを十分に配置し、
    高い剛性・耐力を確保。
    極稀地震動の約1.25倍の余裕度地震動においても、ブレースの軸降伏を発生させない計画。
    また、杭頭固定度を低減しつつ強度と変形能力に富む「杭頭CFT接合工法」を開発し、短杭へ適用。
    CFTの可能性を拡大した。
(耐火)ルートC耐火設計。耐火性能検証により、免震部材および取り合う上下のCFT柱(一部S柱)で無耐火被覆を実現。
(施工)逆打ち工法によるCFT構真柱を採用。杭頭CFT接合工法部分では、充填コンクリートの先行充填工法を開発。
    590N級鋼材に対する溶接に対して、溶接施工試験、溶接技量試験の実施により溶接品質を確保と、
    ファブリケーターと溶接工の経験値の引き上げに貢献。
(普及)基礎~地下~地上の全域にわたりCFT造の持つ高い強度・靭性・剛性を最大限に発揮。
    今後益々高度化・大規模化・多様化する空間創りへの新たな道を切り開いた。
    またそれらの成果を積極的に学会・業界へ発信した。
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