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CFT構造賞

2022年度 CFT構造賞

日比谷フォートタワー
  • 撮影 (有)テクニ・スタッフ 岡本公二
建築場所:東京都港区西新橋一丁目
建築用途:事務所、店舗、集会場、保育所、自動車車庫他
階 数:地下2階、地上27階、塔屋1階
建築面積:約4,548㎡  延床面積:約105,609㎡
軒  高:133.65 m
主体構造:
地下 S造、SRC造、RC造
地上 柱:CFT造(充填コンクリート Fc45~80)、S造
         梁:鉄骨造
建築主:新橋田村町地区市街地再開発組合
設計者:基本:(株)日建設計、実施:清水建設・日建設計 設計共同企業体
施工者:清水建設(株) 東京支店
選考理由:
(意匠)西新橋地区の再編を担う大型再開発事業の一端である。オープンスペースの確保、地域貢献施設、建物内を
    貫通する通路やBCPに配慮した様々な施設を整備した街づくりに大きく貢献した計画となっている。
    クランク形状の敷地を巧みに利用して、片側コアの整形なオフィス空間を実現。低層部のマッシブで力強い
    PCa造の基壇部および高層部の日射遮蔽型 バルコニーは、外観デザインを特徴づけ、高い評価を得た。
(構造)本計画は霞ヶ関・虎ノ門・日比谷・新橋という性格の異なる地域の結節点として、災害時の防災拠点となることが
    求められた。ソフトストーリーを1-3階及び11階の2層とするダブル集中制振を採用して、CFT造との組合わせで、
    ワンランク上の耐震性能を実現した。
(耐火)ルートC耐火設計を実施。耐火性能検証法により、耐火被覆の大幅な合理化を実現。熱伝導解析及び3次元弾塑性
    熱応力変形解析による火災時の安全性を確認し、一部無耐火被覆を実現、屋外のCFT柱は金属溶射による防錆処置
    を実施。高強度CFT柱には、同社を含むゼネコン15社共同で大臣認定を取得した耐火被覆構造を採用した。
(施工)現場到着時のフロー低下に備え、遅延剤を入れた実機試験練りを事前に実施。夏場のフロー低下に対処した。
     CCDカメラにより、角柱、丸柱の形状ごと、各節ごとに、ダイヤフラムまわりのコンクリートの充填を確認。
(普及)ルートC耐火設計及び熱伝導解析・3次元弾塑性熱応力変形解析による安全性確認の取り組みが、高く評価された。


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