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CFT構造賞

2024年度 CFT構造賞

東京建物三津寺ビルディング
  • (撮影:エスエス大阪)
  • (撮影:エスエス大阪)


建築場所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋2丁目7-12
建築用途:寺院、ホテル、店舗
階  数:地上15階、地下1階、塔屋1階
建築面積:828.99㎡    延床面積:9,530.50㎡
軒  高:58.50m    最高高さ:59.95m
主体構造:
地下     柱:CFT造(充填コンクリートFc60)、鉄骨鉄筋コンクリート造
     梁:鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造
地上     柱:CFT造(充填コンクリートFc60)、鉄骨造
     梁:鉄骨造
建 築 主:東京建物(株)
設 計 者:大成建設(株) 関西支店一級建築士事務所
施 工 者:大成建設(株) 関西支店
選考理由:
(意匠)お寺の本堂を曳家により内包しながら施工するというきわめて稀で難度の高い計画。高層ホテルの1階の
    ピロティ化により、ビルに組み込まれた本堂空間を街に開くという特殊性と社会的なインパクトのある
    都市型寺院建築。
(構造)地上5階までのホテルロビー・店舗および庫裡部分はX・Y方向とも座屈拘束ブレースを用いたブレース付き
    ラーメン架構、ホテル客室部分は短辺方向に制振間柱を設けたラーメン架構。本堂部分が吹き抜けになり、
    低層部分の水平剛性が不足することや偏心率ペナルティを受けることを想定し、本堂奥にある構面に建物の
    ねじれ変形を抑制する引張ブレース構面を設置。また、確認申請上は不要であるが時刻歴応答解析を実施し
    応答性状を確認。
(耐火)CFT柱の薄肉耐火被覆工法(大臣認定工法)を適用。
(施工)長方形柱および斜め柱を重点管理対象とした小型CCDカメラによる充填性確認。3層吹抜けピロティ空間内への
    歴史ある本堂の曳家工事。
(普及)本堂脇の前面道路に面する3層吹抜となる3本の柱に高剛性なCFT柱を採用したファサードにより、寺社関係者への
    新たなアピール、寺社の継続使用を実現し、CFT構造の可能性を拡大。
(環境)建替えに際しては資源の消費など環境への負担も大きくなるが、本堂建屋を記憶とともに継続使用することで、
    環境負荷を抑える計画




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