本文へ移動

CFT構造賞

2024年度 CFT構造賞

東急歌舞伎町タワー
  • © Nacása & Partners Inc.

建築場所:東京都新宿区歌舞伎町1-29-1
建築用途:ホテル、劇場、映画館、店舗、駐車場等
階  数:地上48階、地下5階、塔屋1階
建築面積:3,171.05㎡    延床面積:87,044.34㎡
軒  高:約225m    最高高さ:約225m
主体構造:
地下      鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
地上      柱:CFT造(充填コンクリートFc42、Fc48、Fc60、Fc80、Fc100)
      梁:鉄骨造
建 築 主:東急(株)、(株)東急レクリエーション
設 計 者:久米設計・東急設計コンサルタント設計共同企業体
施 工 者:清水・東急建設共同企業体
選考理由:
(意匠)新たな都市観光拠点として2023年歌舞伎町にて開業した、ホテルと映画館、劇場、ライブホール、ナイトクラブ
    といったエンターテインメント施設を積層する超高層複合施設。劇場の大空間の上に居住性能の確保が必要な
    ホテルを確保しながら空間を有効活用するためのハイブリッドダンパーの開発、ライブホールの防振ダンパーなど
    実績のある既存技術の組み合わせにより複雑な空間構成に呼応した各所に工夫のある計画。
(構造)大空間を下層に持つ難度の高い構造計画。本建物は下からエンターテインメント施設を縦に積み重ね、最適な架構を
    積み重ねた構造形式。低層部はブレース付きラーメン、劇場および映画館は大空間を形成出来るように外周ブレース
      からなるダンパー付き外殻ブレース、ホテルはダンパー付きのラーメン及びブレース付きラーメン構造。ホテルと
    映画館および劇場の切り替わり部分は鉛直力および水平力の伝達の確保が課題。メガトラスと鋼板床を採用すること
    で課題を解決。劇場、映画館はオイルダンパーを採用、ホテルは強風時の微小変形から大地震時の大変形に対して
    効率的に機能する粘性体と摩擦を組み合わせたハイブリッドダンパーを開発。ホテルの形状から強風時における
    客室の揺れは大きく、居住性の改善が必要、屋上にアクティブ・マス・ダンパーを3台設置し居住性を確保。
(施工)総充填高さが200m超の建物のCFT充填施工を実施。柱の鉛直変位差、メガトラス階の躯体品質等の施工上の
    技術課題への対策を実施。
(環境)施工時CO2モニタリングの導入によるCO2削減の実効性向上。濾過処理システム採用によるリチャージウェル
    の効率向上。




TOPへ戻る